先日、不動産投資を20年くらいプレーヤーとしてかかわってこられたBさんとお話をしました。
Bさんが投資を始めた頃は利回り5%程度の新築区分マンションを金利4.5%の融資を受けて「大赤字」を垂れ流しながら物件の値上がりを待つという手法が普通だったそうです。
恐ろしい話ですよね。
投資ではありません。
神風特攻隊です。
でも、今でもこういう物件を売りつける業者はいます。
当時は今のようにサラリーマン不動産投資の本なんか存在しませんでした。
業者が出版したような売り込みのためのものしかなかったそうです。
不動産投資の分野は、かつて情報過疎地帯だったのです。
ところが、今や「サラリーマン大家になろう」系の本は次々に出版されています。
現在、物件を持っていない人は昔とは逆に情報が多すぎて、どれを信じて投資を始めたら良いのか迷っているそうです。
ウチもそうでした。
いったい誰の言うことが本当なのか。
融資は出るのか。
いくらぐらいなら買えるのか。
木造か鉄骨かRCか。
戸建てか一棟か
場所は都会かイナカか。
利回りはどの程度。
いろんな人に聞けば聞くほど違う答えが返ってきます。
投資家が100人いれば100通りの手法があってもおかしくありませんよね。
当然、不動産の話をする人の立ち位置も違います。
仲介業者
建築業者
建築家
デベロッパー
コンサルタント(情報販売)
サラリーマン投資家
地主投資家
相続お金持ち
こんなに様々な種類の人たちが不動産投資の世界にかかわっています。
これらの人から不動産投資に関するアドバイスやヒントを得る場合、最もはずしてはいけない重要な部分があります。
それは
この人たちの
「キャッシュポイントは何か」を知ることです。
仲介業者は何を欲しがっているのか?
仲介手数料に決まってますよね。
しかも手数料が大きい方が良いのです。
ですから、そうなるように話をもっていくのです。
買えそうにもない人は相手にしたくありません。
コンサルタントは何で稼いでいるのか?
コンサルタント料です。
これが高くて長期間いただければうれしいですよね。
こういうお金を払ってくれそうな人をたくさん集めたいのです。
地主投資家は何を欲しがっているのでしょうか?
もちろん利回りの良い物件で儲けることも重要でしょう。
でも実は、ただ単に儲けすぎて納税額が高過ぎて困っているから税金圧縮のための物件を買っているかもしれません。
それぞれの種類の人は、自分のキャッシュポイントという観点からしか考えられないわけです。
もちろんサラリーマン大家だって、多様な立ち位置があります。
あなたの立ち位置でアドバイスをくれる人がどれくらいいるのかというと...
ほとんどいません。
あなたは自分の情報をすべて開示して誰かに相談できますか?
ありえませんよね。
結局自分の頭で考えなきゃいけないようです。
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