2013年1月8日火曜日
不動産投資の勉強:5000万円かけながら1カ月で撤退できますか?
筋ジストロフィーで全身が動かない経営者が書いた本を読んでいて不動産に関連する記述があり、気になりました。
「他力本願」で年間50億円稼ぐ!(大塚健)
コミックス専門の古本屋で年商50億円を売り上げている人だそうです。
この本の中で、渋谷に新しい店を出店して失敗した話があります。
オープンした瞬間にお客さんが少ないことを知り、2週間後に閉店を決断し、1カ月で実行したのです。
スタッフは開店に5000万円もかかったのでもう少し様子を見ようと進言したが、決断が速かったので結果的に傷を広げなかった。
そういう話です。
渋谷には中古漫画のオタクは、あまりいなかった、という結論です。
大きな池だと思っていたら実は魚は少なかった。
これは収益物件を買う時にもよくある話でしょう。
賃貸の需給を見誤るとこのような失敗は起こります。
この古本屋の経営者は5000万円を一気に損しました。
収益物件を5000万円で買って空室が埋まらない。
この場合、どうするか。
融資で買って毎月返済しているのなら、必死になって空室を埋めるしかありません。
あとひとつの選択肢は売却です。
この時、もしもこの物件を積算価格以上で買っていたとしたら...
残債を売却により完済することは難しいかもしれません。
決断が速かろうが遅かろうが、お金を損することは間違いありません。
事業でお店を出店することと、収益物件を買い不動産投資をすることには共通点があります。
どちらも、事業を行う場所にお客さんがいるかどうかを見極める必要があります。
不動産の場合は積算価格以下で買うことが重要なリスクヘッジになります。
お店を経営するということは、出店場所の問題以外にもっと多様な要素がからんできます。
不動産投資の場合は、物件を買う場所が投資の成否の大部分を決めてしまいます。
どちらが、事業としてよりシンプルかというと不動産の方のように思えます。
でも、何をもってシンプルと思うかは、人によって違いますよね。
不動産賃貸以外の事業は経験していないので、お店の経営はよくわかりません。
リスクヘッジの仕方がわからないものは怖くてできません。
不動産は「場所」と「価格」が最重要だという以外のことは、あまり深く考えないようにしています。
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