2010年4月25日日曜日

不動産で節税のスキームをつくり資産を築く方法を考える

ある本を読んで節税と資産構築の関係が図として頭に描けるようになりました。

不動産の収支が赤字なら、個人の所得に赤字をプラスすれば、所得が圧縮できるし、所得税がゼロになる程度までいく場合もある。この税の仕組みを利用するためには、個人事業主で青色申告をしなくてはなりません。

法人を設立した場合、法人の赤字は個人の所得に加えることはできません。

法人の赤字はその法人の所得に加えることにより、赤字により法人税が少なくなるのです。

法人の利点は、その年の赤字が所得をゼロ以下にする場合は、その年だけでは、使いきれなかった赤字分の額を事業年度の翌期以降7年先の申告まで赤字を繰り越して使えるということです。

個人事業の場合は最長3年までしか繰り越せません。

個人事業のままで不動産を買い続けるか、法人を設立した方が良いかの見極めは、なかなか難しいのです。

個人事業の場合は、個人の資産を膨らませることが目的なら、税金を払いすぎてはいけない。

法人の場合も同族会社であり、家族を役員や従業員としているならば次のように考えられます。

法人の税額と家族の税額を総合的に考えて、両方を合わせた資産が増大するようならば、それは事業としては、成功とする。

法人と法人から収入を得る個人の収入を最大限に増やし、同時に税額を最低に抑えることができるなら、その事業は総体として、「儲かる」ことになるのです。

法人の収入を増やした結果、税額が増加し続ける一方ならば、資産は、なかなか増えないという現実にぶちあたります。

これを打破するスキームをつくりだすためには課税の仕組みを理解する以外ありえません。

節税とは、こういう理論を理解して、自分でスキームを立案して実行できる人だけが成功するのだと思います。

この結果、税制というのは、複雑化することはあっても、わかりやすくなることはないのです。

税金を取る側と取られる側のイタチごっこは永遠に続き、税制を理解して自分の有利な方向に運んでいける人だけが資産を残すことができる。

資産構築では、それができる人が真の勝ち組だと思います。

*銀行融資状況-スルガでアパートローンより住宅ローン借りて賃貸併用住宅の方が良い?

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

簿記2級持っていますか?
節税はもちろん大事ですが、一番大事ななのは融資を受ける際に「赤字にしないこと」です。
BSとPL、法人税がどのような仕組みになっているのかを理解するために一度決算書を作る作業の勉強をする事をお勧めします。

青色申告だと、上記が全てごちゃごちゃになるので、不動産投資をする上で(経営するうえで)簿記の知識は必須だと思います。
過去の記事を読んでいて(奥さんのも含めて)決算書:簿記の知識がもう少し必要かなと思いました。

会計事務所勤務者より

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