賃貸業はいかに空室を少なくして、家賃を稼ぎ続けるかにかかっています。
この空室を埋める方法については、いろんな人がいろんなことを言っています。
約1年で4室の空きが出て、それを埋める作業をしなければいけなかった経験から考えると、本に書いてあることやセミナーで話されること、経験者が語る話は、すべて正解であるし、すべてはずれでもある、と思います。
なぜか...
収益物件には、「これが標準」というものがないからです。
立地、建物構造、周辺環境、経済環境、不動産業者のタイプなど、さまざまな条件が物件により違うのです。
A市で広告料を業者に3カ月払わなければならないというのは、その地域では常識かもしれませんが、B市ではどうなのでしょう。
家賃が安い立地と高い立地で同じようなリフォームで良いのでしょうか。
仲介業者への広告料は多ければ多いほど良い?
これについては、その地域に潜在的需要が多ければ有効かもしれません。
しかし、そもそもお客さんの数が少なければ営業マンが客を連れてきてくれる可能性は低いでしょう。
営業が「がんばれば」客を連れてくることができる地域とそうでない地域では、まったく市場環境が違うということです。
不動産業者によっては営業マンへのキックバックを認めている場合もあるし、許していないこともあります。
敷金礼金の割合も地域によって全然違います。
敷金礼金をきちんと取っていながら空室の少ない地域は、この費用を低く抑える意味はないかもしれません。
へたに敷礼ゼロにしても、「ちょっと背伸びをして」その地域に住もうとする人と契約した場合は滞納リスクがあります。
とにかく賃貸客付けのたびにさまざまなパターンを試して、自分の物件周辺の市場の環境を観察しながら、それに合ったやり方を試行錯誤するしかありません。
修行です...
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2 件のコメント:
空室対策は苦労してますので、この記事でほっとしました。先人の成功例を参考としつつも、現実解は物件毎に最適な回答を模索するということだと思います。コップに水があふれるまで、あの手この手を投入し続けます。
ありがとうございます。自分で車を運転してるのにハンドルを動かさずに隣の人に抑えられたままじゃ危ないと思います。コロンブスのタマゴは自分で探すしかないですね。
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